母の夢は、娘のウェディングドレスを選ぶこと。私が試着している時に泣いていたことを後から聞き、大切にされてきたことを感じました。

Vol.02　母が選んでくれたウェディングドレス

　私は、昨年結婚式を挙げました。結婚式で着る衣装は、全て母のドレスショップで借りました。娘の花嫁衣裳を選ぶのが夢だった母は、とても気合いが入っていました。私の希望は、レストランウェディングの結婚式場で動きやすい衣装ということだけ。後は、全て母にお任せです。母が用意してくれたウェディングドレスは、ジルスチュアートのクラシカルなデザインのドレス。色は濃いアイボリーでボリュームが少なく、裾もとても短いドレス。私の希望にぴったりでした。そのドレスを一着だけ試着して、即決。
　お色直しは、母お勧めの白引き振袖にしました。小物をピンクで揃えて可愛らしいコーディネイトに。自分ではいつもシンプルでクールなコーディネイトしかしないので、とても新鮮。自分で言うのも何ですが似合っていました！旦那も、「可愛いデザインも似合うね。やっぱりお母さんは、娘が似合う物を知ってるんだね。」と言ってたので、母に任せて良かったと改めて思いました。
　後から聞いたのですが、私のウェディングドレス姿を見て、母が別室で泣いていたそうです。私の前では、ニコニコ笑って「おめでとう」と嬉しそうにしていた母ですが、やはり娘が嫁ぐのは寂しいようです。その話を聞いて、私まで泣いてしまいました。大切にされていたことを感じ、これからはもっと両親のことを大切にして、親孝行しようと改めて決意しまいた。